
あらすじ
文芸編集者を志望して出版社に就職した黒川清純は、何故かラノベを作る《S文庫編集部》に配属されてしまう。しかも引継いだ“天才”JK作家はラブコメの才能が0で!? 変人作家たちと挑む、100万部への道!
(角川スニーカー文庫より)
感想・レビュー
惜しいなというのが正直なところですか。
序盤からクドさを超えて振り切ったようにギャグに走りつつ、物語を展開していく様は逆に良かったけれど、問題は終盤のシリアス展開。
結構ベタだけど読ませる力もある。
なのに最後の飲酒運転で恋に落ちる展開がご都合過ぎて勿体ないです。
そこに今まで積んできた伏線があれば説得力もあって確実に自分の中での評価は変わっていたと思います。
せっかくのシリアス展開で逃げてしまっては意味が薄れてしまう。
作中で主人公がラノベに抱いていた嫌悪感をこの作品で再現しているという皮肉。
イラストは可愛くて良い。だがそれだけじゃ続刊は変えないのもまた事実であります。
紹介した本
美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!!
posted with ヨメレバ
春日部 タケル/Mika Pikazo KADOKAWA 2017年06月30日頃