あらすじ
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!
(祥伝社より)
感想・レビュー
このミステリーがすごい!《2004》第6位ノミネート
知人に薦められて。更に本まで寄越されたので取り敢えず箸休めとして読んでみました。
なんか独特の面白いタイトルだなぁと。これが噂の伊坂幸太郎さんか。
まず冒頭の掴みが上手いです。一気に引き込まれていく感覚です。
全体的に面白く平均点が高い印象。
会話の間隔や展開、登場人物などよく練られていると感じました。
落としていったものを終盤までに綺麗に拾ってFINISH。
キャラクターも良いです。
ただそのキャラクターの能力に物語が多少動かされ過ぎている印象も見受けました。
個人的に綺麗な小説よりかは、もっと暴れてくれても良かったのですが、ミステリー系作家らしいので。
欲を言うならばあともう少しだけでいいので何か想定外の驚きが欲しかったのが本音でしょうか。
ただ、良い意味で後味が残りすぎないエンタメ小説というのも一つの形なのかもしれませんが。
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